北ア常念山脈(長野) 蝶ヶ岳(2677m) 2020年9月19日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 4:37 三股駐車場−−4:50 林道終点4:55−−5:03 吊橋−−5:12 力水−−5:19 ゴジラの木−−6:06 まめうち平−−6:40 蝶沢−−7:43 大滝山分岐(防寒着借用) 7:48−−7:57 蝶ヶ岳 9:00−−9:40 蝶沢−−10:01 まめうち平−−10:21 力水−−10:31 吊橋−−10:37 林道終点 10:43−−10:51 三股駐車場

場所長野県安曇野市
年月日2020年9月19日 日帰り
天候ガス後晴 稜線は南西の強風
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場三股駐車場を利用。ハイシーズンは満車になりやすく第二駐車場を利用することも
登山道の有無あり
籔の有無無し
危険個所の有無無し
山頂の展望晴れれば大展望
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コメントシルバーウィーク4連休初日は下界は日中の好天が期待されたが山の天気の回復は遅れそうなので蝶ヶ岳へ。早朝は雨の予報で久しぶりに遅い出発。南西の強風が予想され山頂はガスだろうと予想し、登山口から霧雨だったが山頂は予想外の晴天! ただし南西の風は強かった。今日の強風や翌日の悪天予報の影響か、通常の週末より入山者は少なかった




三股登山口。今日は最初からガス 林道終点の登山指導所。4連休中は人が入るようだ
力水。真夏より水が細くなっていた ゴジラの木。大粒の霧にフラッシュが反射して真っ白
樹林帯の中なのでライト不要になったのは5時20分 まめうち平
カニコウモリ 標高1950m。一時的にガスが晴れる。思ったより天気はいいかも
ゴゼンタチバナの実 蝶沢。登山道の10mほど上流で水が流れていた
トリカブト。花はほぼこれだけ 標高2250m付近。常念岳が姿を現しテンションアップ!
三股分岐で強風に備えて防寒着着用 お花畑もすっかり秋の光景
8月には無かった階段が整備されていた テント場のテントは皆無
写真には写らないが稜線は南西の強風 蝶ヶ岳山頂
到着直後の展望
下山時の展望。明らかに天気は登り坂。ただし予報では好天は今日いっぱい
南側の展望。今日は南側は雲が厚く八ヶ岳、南ア、中アは見えず。でも恵那山は見えていた
山頂の気温は+10℃。出発時の登山口と同じまま 東の空は背の高い雲海で浅間山も見えなかった
裏銀座方面は快晴! 野口五郎岳
大天井岳。山頂は無人 ウラシマツツジが紅葉し始め
下山時のテント場。既に数人が設営中。強風に難儀していた
蝶沢。ここまで下ると雲海でガスの中へ ゴジラの木。下りの集団を追い越す
力水 林道終点付近のヤマハッカ
林道終点。指導員と5分ほど立ち話 三股駐車場は満車。第二駐車場は空きあり


・「シルバーウィーク」の4連休は会社も休み。遠出しようかとも思ったがまだ気温が高く、標高の高い山でないと汗だくになってしまうので、通常の週末と同じく近場の北アとした。お盆休みと同じく県外登山者の宿泊枠を潰さぬよう、中1日で日帰り登山の2連発だ。

・天気予報では前半2日はあまり天候が思わしくなく、特に初日は南西の強風が予想され、複数の予報でいずれも平均風速で15m前後であり、瞬間的には20mを越えそうだ。この状態で長い時間歩くのはイヤなので、南西の風を山頂直下まで受けなくて済む三股コースの蝶ヶ岳とした。南西の風が吹くパターンでは稜線のみガスる確率が比較的高いが、今回は秋雨前線の北側に入っているので乾いた空気のはずで、もしかしたらガスらずに済むかもしれない。まあ、蝶ヶ岳ならガスって展望が無くても諦めが付く。

・金曜夜の三股駐車場はガラガラ。金曜日は天気が悪かったので入山者も少なかったのだろう。夜中に車がひっきりなしに上がってきたが、出発時にはまだ満車になっていなかった。4連休を考えれば車は少なかったと言っていいだろう。

・土曜日の天気予報は早朝は雨で時間経過と共に天候が回復し、午後から再び雨の予報。日の出の時刻に山頂に登っても雨の確率が高いので、今回は出発を大幅に遅らせて山頂着を8時に設定して所要時間3時間半を見込んで4時半に出発。周囲は濃い霧で真っ白。登山口からこの状況は久しぶり。ただ、過去の経験上、霧の層の厚さは大したことはなく、この状況が山頂まで続くということはあり得ない。どこかで雲の層を抜けてガスが晴れるのは間違いないが、そのさらに上層に雲が無い保証はなく、その雲が山頂にかかっている可能性もある。あまり天気が良くないのは予報で分かっているのでそのまま出発。トイレに入ろうと思ったが、この時間から待ち行列ができており、林道終点のトイレまで我慢することにする。

・林道終点の登山指導所は8月後半から週末も無人化していたが、この4連休だけは特別のようで、まだ真っ暗だが2人の人が詰めていた。ご苦労様。登山届を記入、ガスの中をライトを点けて歩き続ける。

・最終水場で200ccほど補給。「ゴジラの木」は霧の粒にフラッシュの光が反射して真っ白な写真になっていた。もう霧ではなく霧雨レベルだったが、雨具を着用するほどではなかった。今回は強風が予想されたので傘は持たずにボロゴアのみ。

・天気が悪いし樹林帯なので明るくなるのは遅く、5時20分頃にLEDライトをしまった。標高約1900mの「まめうち平」まで上がると霧が薄くなってきて、一時的ではあるが頭上には雲の切れ間から青空が見えることもあった。どうやら雲海の層の上には薄い雲しかないようだ。ただし稜線にガスがかかっていないかは不明。

・カニコウモリは花は枯れているのかもしれないが、まだ散っていなかった。ゴゼンタチバナは真っ赤な実を付けていた。咲いている花はトリカブトくらい。ミヤマアキノキリンソウもほとんど花は枯れていた。

・蝶沢まで上がると常念岳の姿が見えた。幸いにして山頂付近には雲はかかっていない。これなら蝶ヶ岳山頂も期待できそうだが、常念岳の山頂直下まで覆ったガスは速いスピードで東にたなびいていて、予報通りに風が強いようだ。登山道の蝶沢には水は流れていなかったが、登山道から10mほど上流側では水が流れていて給水可能だった。蝶沢で秋でも水が得られるのは珍しい。

・約1ヵ月前にもここを登っているが、その時に無かった木製階段が山頂近くまでいくつも新設されていた。階段が無くても特に問題ないと思える場所にも設置されていて、今年は登山道の整備に相当力を入れたようだ。

・標高が上がると落葉樹であるダケカンバの紅葉が始まっていた。まだ始まったばかりで盛りは2週間とか先であろう。今の感触では今年はあまりきれいな紅葉にならないような。

・高度が上がると風も強くなっていた。南西の風は稜線でブロックされて直接吹き付けることはないが、それでも突発的に風が来るので稜線の風はかなり強そうだ。安曇野側の雲海から上がった雲が稜線で風に飛ばされて東へたなびく。どうやら稜線の西側にはガスはかかっていないようだ。

・大滝山分岐でこの先の強風に備えて防寒着を着用。ここまでは半袖半ズボンだったが、気温は+10℃を切っているので風が強いと体感は0℃以下かも。着替え中に下山する集団とすれ違う。そして登りの単独男性が先行していった。

・予想通り、背の低いハイマツ帯に達すると徐々に風が強まり、蝶ヶ岳ヒュッテテント場に立つと直接風が吹きつけるわけではないのに結構な風が吹いている。テントは皆無。稜線にはガスはかかっておわずラッキー!

・テント場から稜線に出ると風速10mを越える南西の強風で、風上側に体を傾けながら歩く状態。稜線も山頂も無人。残念ながら南や東は背の高い雲海で、志賀高原や浅間山、八ヶ岳、南アルプスなどは見ることはできなかった。槍ヶ岳はずっと見終えていたが穂高は最初は雲がかかっていたが徐々に雲が薄くなって最後は前穂だけ雲に隠れた状態に。もっと時間が経過すればおそらくすっきりと雲が取れただろう。上空の雲もどんどん減って最後は日差しがたっぷりとなり、風を避けられる場所ならば快適に昼寝できるような体感温度だった。気温そのものは例年より高く+10℃くらいあった。

・山頂には1時間くらい滞在したが、その間に山頂にやってきたのは数人のみ。連休前半の天気予報が良くないので人手はいまいちのようだ。でも初日は予想より天気が良くてラッキーだった。ただし、この後は午後から雨の予報であるが。

・下山開始するとテント場で数張が設営中だったが強風に手こずっていた。稜線にテント場がある常念小屋や冷池山荘テント場では厳しそうだ。

・下っていくと登りの登山者と次々とすれ違うが、それでも通常の週末より数が少ないと感じた。標高2500mを切ると雲海に突入して太陽が見えなくなるが、まだ雲のてっぺんに近いのでガスは薄く所々で青空が見えるが、さらに標高を下げると完全に真っ白な世界に。この状況では山頂の晴は想像できない。全ての人にではないが、すれ違う登山者には山頂は好天だと伝えるようにした。

・雲海のおかげで標高が落ちてもそれほど汗をかかずに済んだので今回は下山時の水浴びは無し。やっと涼しくなってきたので、もう少し季節が進めばアルプス通いは止めて自分にとって未踏の中低山に行先を変更できそうだ。

・林道終点まで下り登山指導所に詰めた2人の男性老人としばし立ち話。私より先に下った登山者がいたのか不明だが、山頂の天候について話すのは私が初めてだったようだ。ここは登りの時と変わらず霧に覆われていたが、山頂は風は強いものの好天だと伝えたら驚いていた。

・三股駐車場に戻ると満車であったが、夏山シーズンの通常の週末ならば駐車場近くの林道路側にまで駐車した車が溢れているのだがそれが皆無。しかも第二駐車場は大幅に空きがある状態で車は明らかに少な目。やはり天気予報の影響だろう。

 

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